16:香り
草取りもひと段落ついて梅雨を迎える準備ができた。
立葉の数もある程度上がり、無事に生育初期をclearしたようでほっとしている。
この時季になると、なぜか蓮の葉の裏(人でいうところの首筋)から
蓮の花の、あの爽やかで華やかな香りが微かに漂ってくる。
そのおかげか今日も多くの蝶々が蓮の葉の上で舞っている。
よい香りがするのは知ってはいたがそれが、蓮の花と同じ匂いだ、と気づいたのは去年の夏。
畑の中で作業をしていると自然とrelaxするのはそれもあったのかと妙に納得した。
自分がこの仕事に魅せられ続ける理由も少し発見。眼には観えない香りに
遠い記憶を想い起こすこともあれば、目の前にある苦い想いを忘れさせてくれることもある。
不思議で素敵なものだ。
text:ryo:nice
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