43: そして心の中に築くもの
- 聡 田中
- 2017年11月17日
- 読了時間: 1分

取材の資料提供の関係でおじいちゃんの写真を引っ張り出してもらった。
もし生きていたならば、おじいちゃんの目には今の僕らはどう映るのだろう。
”ちょっとは真面目にやっているじゃないか“とおじいちゃんなりの言葉で
激励してくれるのだろうか、それとも収穫している僕らを観て
”そんなんでつまるか!“と昔のように叱咤してくれるのだろうか。
秋のNostalgicさも相まって最近はよくそんな事ばかりを考えている。
僕らがタナカレンコンを続ける限り、幾つになっても僕らは孫で在り続け
おじいちゃんは祖父で在り続ける。
その存在を忘れることはない。そして僕らが自分らしさを忘れずに歩み続ければ
おじいちゃんとの想い出は重なり合っていくものなのだと想う。
おじいちゃんが残してくれたものはどうやら蓮根の種だけではなかったようだ。
どんな言葉も囁きもアリアドネの糸とはならなかったけれど、受け継いだということ自体が
既に答えだったのかもしれない、そのように想えた一日。
text:ryo:nice
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